心臓に不安を持つ人が安心して通うことができる場所が身近にあればいいなという声をうけて当クリニックは開院されました。安心して治療を受けられる場所、安心して運動できる場所、安心して語り合える場所、そして帰り道、満たされた気持ちになれる場所。

超高齢社会となった今、これまでの「より長く」生きる医療から「より良く」生きる医療が求められる時代になりました。そのために必要なものは何でしょうか。薬や手術などの治療が必要なことは言うまでもありませんが、病院で「検査は問題ありませんよ」と言われても元気そうに見えない方がたくさんいらっしゃいます。日常生活の中で、心臓リハビリテーションの主要な3本柱とされる運動、栄養（食生活）、ストレス管理などのセルフケアが実践されることにより、従来の治療で解決しない不安や疑問は解消され、本当の笑顔を見ることができます。

しかし、言うは易く行いは難し。日々の生活の中で患者さんお一人が病や健康に向き合うことは容易なことではありません。大きなネットワークの中で、患者さん、周りで支えるご家族やご友人、関わる医療者、取り巻く社会が繋がり実現されるものです。医療を受ける患者さんご自身も参加し、生きる喜びを実感できる体づくり、生活づくりのお手伝いができるクリニックでありたいと思っています。